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松江 秀明; 米澤 仲四郎
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 245(1), p.189 - 194, 2000/04
被引用回数:21 パーセンタイル:77.51(Chemistry, Analytical)k法は、比較標準試料を使用することなく多元素を同時定量できることから、中性子放射化分析法の定量法として注目されている。近年ハンガリー同位体研究所(IKI)及び米国NISTにおいて中性子即発線分析(PGA)へ内標準法に基づくk法の適用が試みられ、塩素を内標準とする十数元素のk値が報告された。PGAにk法を適用することで、比較標準試料を使用しないで、多元素を正確に定量でき、得られたk値は他の施設と共用できることから、原研においてもk-PGA法の適用を試みた。本研究ではJRR-3M熱及び冷中性子ビームにおける塩素を内標準とするk値の測定を行い、得られた値をIKI及びNISTの報告値と比較した。その結果、冷中性子ビームで27元素、熱中性子ビームで22元素のk値を求めることができた。得られたk値はIKI及びNISTのk値とも良い一致を示した。